pika-yuusyaの日記

航空宇宙専攻の理系大学4年生

博士課程の先輩がいると起こること

こんにちは,pika-yuusyaです.

 

僕の研究班(O班)には博士課程3年の先輩がいます.

 

今回は研究班に博士課程の学生がいると,修士課程以下の学生しかいない状況とどのように異なるかについて,僕の視点で書いていこうと思います.

 

僕の研究室では博士課程の学生が2人(去年までは4人),そして研究班が5つあります.2つの班に博士課程がいるという状況です.

 

※僕はまだ研究室に配属されて4か月程度です.

 

・安心感がある

・研究のレベルが高くなる

・査読論文の確認,発表練習の聴講が増える

 

安心感がある

まず一つ目は何といっても博士課程の学生がいることによる「安心感」です.当然,博士課程の学生が研究班のリーダーになるわけですが,研究分野のみならず実験などの進め方,その他すべてにおいて修士学生をはるかに上回る知見を備えています.よって,実験の方針決めや全体のタスク・スケジュール管理,班員の相談,自ら実験装置の設計等,全能な感じがしてとても安心感があります.

 

しかし,同時に頼りすぎてもいけないとも感じています.理由としては「自分自身が成長しない」からです.わからないことを自分で考えず,すぐに「わかりません」と相談すると問題解決能力の向上にはつながりません.また,僕の班の先輩は博士課程3年なので来年卒業します.来年以降は自身で研究を進めていくことになるので,博士課程の先輩の代わりに様々なことをできるようにならなければなりません.さらに博士課程の学生は論文や学会発表など,修士以下の学生の倍忙しいので,あまり負担をかけすぎるのもよくないと思います.

 

※博士課程の先輩はだれよりも早く来て,誰よりも遅くまで研究室にいます.めちゃくちゃ大変そうです.

 

研究のレベルが高くなる

博士課程の学生はよりレベルの高い研究を要求されます.よって,実験をするときも査読論文に記載することを意識して厳密さや新規性,測定誤差の影響などを細かくチェックしています.

 

研究班でミーティングをしていると,「その実験をしたらなにがわかるのか」「なにを主張するのか」「実験条件は十分か」「査読に出せるような測定,実験設備なのか」などについて修士学生と2時間以上議論していました.

 

※ちなみに研究室に入りたての頃は何もわからなかったので,議論中眠らないように必死でした笑.

 

博士課程の学生の要求するレベルは非常に高いため,実験装置の組み直しやデモ実験などで作業量が非常に多くなります.

 

査読論文の確認,発表練習の聴講が増える

博士課程の学生は学位を取得するのに一定の条件があり,査読論文や学会発表を多く行わなければなりません.査読論文を出す際には,教授と同じ研究班の学生が論文を確認して「ここがわかりにくい」「ここがまちがっている」などのコメントをする必要があります.ちなみに僕は7月時点で5本程度の論文の確認を行いました.どんどんコメントしてくれと言われているので,博士課程の学生の論文とはいえコメントをたくさん書きます.

 

また学会発表の前には発表練習を行うため,それを聞いてコメントをします.

 

英語の場合がほとんどなので結構大変です笑.

 

 

論文の確認,研究のレベルが高くなることによる作業量の増加で大変なこともありますが,それ以上に成長できるのと良い研究ができるので博士課程の学生の存在はかなりプラスであると思います.

 

鳥居さん,いつもありがとうございます.