pika-yuusyaの日記

航空宇宙専攻の理系大学4年生

機械系・航空宇宙系学科の1年前期の時間割ってどんな感じ?

こんにちは,pika-yuusyaです.

 

今回は,機械系・航空宇宙系の学科に所属する僕の1年生前期の時間割を振り返っていきたいと思います.

 

あくまで一例なので「ふ~ん」って感じで見てください.

 

早速行きましょう.時間割はこちら!!!

 

※授業名,授業時間は少し変えています.

 

計17コマとなっており,平均的な大学生の時間割よりも多めです.これには一般教養(黒文字)を1年のうちにできるだけ履修しておこうという策略があります.赤字になっているのが必修科目です.理系の場合は必修科目がかなり多いので履修の自由度は低めであることが分かります.

 

必修科目が1限にあるじゃん!と思った方,安心してください.僕は2020年度入学,つまり新型コロナウイルスが流行し始めた段階であり,全部の授業がオンラインとなっております.そのため,早起きする必要はありません.

 

それぞれどんな授業なのか,概要を説明します.

 

微分積分

理系大学生は全員履修する必要がある微分積分です.これから学習する専門分野すべての基礎となる科目となっており,理系学科に所属する学生にとっては必須となっております(通年).内容としては,高校で学習した内容をさらに深く,広くといった感じになっており,基礎から解析事例を含めた発展まで,高校の時に疑問だったような点も定義から説明してくれるので非常に面白いです.授業のスタイルとしては,オンデマンド(講師の人の用意した動画を視聴する)で,2週間に1回課題が課されるといった感じ.講師によって変わるが,僕らの担当講師は楽なほうだった模様.

 

・中国語B(会話)

ネイティブの先生が担当する授業で,会話が中心.つまり,たくさんしゃべらなければならないということ.イー,アー,サン,スー.全員の前で発音するのは少し恥ずかしいです.zoomを使ってリアルタイムで進みます.評価はかなり緩めですが1単位しかないのでコスパは悪め.なんで履修したんだろう?と今では思っています.授業内容はほとんど忘れました笑.

 

・英語B(会話)

必修の英語でコミュニケーション中心という情報があったのですが,僕らの担当の先生の気が狂ったのか,決められた話題に沿ってチャットでやり取りをするだけ.ほかの先生の授業ではzoomで会話をしているらしい.意味不明でした.最後らへんに先生と1対1で会話をし,ネットで簡単なテストを受けて終了.意味不明です.楽だったけどね.

 

・数学基礎

名前の通りです.おじいちゃん先生がオンデマンド授業をしてくれます.先生が作った教科書を冊子の形で無料配布してくれました.僕はこれにいろいろ書き込みながら授業を受けていました.毎週簡単な課題が課され,それを提出していれば単位がやってきます.内容も基礎的なことなのでそこまで苦労することはないです.内容は大学数学入門という感じで「ベクトル」「図形と方程式」「線形変換」「複素数複素平面」「集合と写像」となっております.

 

・中国語A(文法)

中国語の文法の授業でしたが,3年経過した今,何も覚えていません笑.何をやっていたんだっけ.これも1単位で楽な授業でした.zoomを使ったリアルタイム授業で,毎週5分で終わる確認課題があります.最終課題は作文ですが,一瞬で終わります.先生もオンライン授業に慣れていないせいでなかなか進まなかった印象.

 

 

・工学モデリング

名前だけでは何をやるのかよくわかりませんが,簡単に言うと物理現象などに対する基本的な解析を演習を通して学習するという授業になっております.内容としては前半で常微分方程式や近似などの基礎的な学習と,それらを用いた1階常微分方程式の解法,1自由度振動系(単振動など),連成振動(ばねで結ばれた2物体の運動)の演習を行います.後半はFourier解析について学習と演習を行います.オンデマンド授業です.評価方法は演習の出来具合が基準となります.Fourier解析は当時よくわかりませんでしたが,微分方程式については身近な現象の解析を通してよく理解できたと思います.かなりためになった印象です.

 

・Cプログラミング入門

プログラミング言語のひとつであるCについて勉強します.対面授業の時はコンピュータールームで授業と課題を行っていたそうですが,オンライン授業になって自分のパソコンで環境構築して課題に取り組みました.リアルタイム授業で,演習が中心でした.TA(ティーチングアシスタント)の人たちが質問対応をしてくださるので,高校生の時になんとなく苦手意識があった僕でも楽しく学ぶことができました.また,内容も入門なので簡単です.課題の出来で評価が付けられます.課題を出していれば単位が取れます.

 

線形代数

こちらも微分積分と同様に理系大学生が全員履修する必要のある基礎数学科目となっております(通年).微分積分とは異なり,ほとんどの人が初めて学習する内容になっていると思います.機械系・航空宇宙系であれば材料力学や流体力学で目にすることが多いともいます.前期最初のほうは「行列」や「行列式」などを学習していきます.その後ベクトル空間や線形写像などについても学習します.最初は行列などの基本的なルールであったり,それに従った計算が中心となり,全くついていけないということはないともいます.しかし授業が進むにつれだんだん大学数学特有の抽象化が進み,しっかりと理解しないと授業中何を言っているか,何をしているか全くわからないという状況になります(経験済み).オンライン授業のおかげで毎週の課題のみで成績が評価されました.助かった.

 

・情報処理技術

一般教養の授業です.この授業のコンセプトは「研究をする前に英語の論文を読む練習をしよう」です.講師の方が音響の専門家で,授業は音響に関する面白い論文を一緒に読んでいくという授業になっております.オンデマンド授業になっており,5月中にすべての分の授業動画が公開され,いつ見てもいいよというスタイルでした(怠惰な人は注意).成績評価も独特で,自分で英語の論文を選び,かなり簡単な概要を書くというものです.論文の探し方や,選び方も教えてくれるのでそこまで苦労はしません.しかし,ノルマが8本で,A評価は受講者の平均以上読んでいないといけないということでいい成績をとるのは少し大変です.音響の研究者なので,授業を録音するマイクが歌のレコーディングみたいな感じでした笑.

 

文化人類学

木曜の1限でリアルタイム配信ということで,この日だけ少し早く起きなければなりませんでした.成績評価は出席と最後のA4一枚のレポート.1限ということをかなり楽です.内容としてはあまり覚えていませんでしたが,「呪い」についての授業があったことは覚えています.

 

・英語A(長文,リスニング)

zoomでリアルタイム授業でした.基本的に教科書のトピックに沿って,リスニングや長文読解,ディスカッションを行い,グループでトピックについて発表するという機会も1回だけありました.きわめて普通の授業でした.出席や課題,最後のネット上で行われる50分のテストで成績が決まりました.意外と重い授業でした(しかも1単位).

 

・初等力学

力学の授業になります.基本的には高校で学習した内容を定義からしっかり学習していこうという形になっております.微分積分もそうでしたが,高校でははっきりしなかった部分を一から説明してくれるので非常に興味深く,面白い授業です.ここで微分積分をしっかりと理解していないとついていけないです.授業の評価は出席点はありませんが,なかなか難易度の高い期末レポートが大量に降ってくるので最後めちゃくちゃ大変です.でもためになります.

 

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・実験

オンラインなのに実験?と思った方,そうです実験です.内容的には,専門分野ではなく化学,物理,生物の基本的な実験を行います.どうやってやるのかというと,動画で職員の方が実験目的や理論,装置や方法,実験を行うのです.これに対して学生は実験ノートに対して目的,装置,方法,結果,考察を"手書き"で記入します.大学としても苦肉の策であったと思いますが,学生の間ではめちゃくちゃ評判が悪かったです(そりゃそう).実験は動画見るだけだし,毎週重めの課題(実験ノートを書く)あるし,手書きだし,評価が厳しいということで僕も嫌でした.評価方法は実験ノートの出来具合(体裁を守ってしっかり書いているか,十分な考察が記載されているかなど)で決まります.

 

だいたいこんな感じです.全部オンラインだったので授業方法は現在異なる思います.オンラインだったせいで例年より課題が多かったそう.結構大変だったという記憶があります.

 

僕の時間割を見て,どのように感じましたか?